婚活パーティーなんてヌルいぜ！
本気なら結婚相談所だ、結婚相談所がアツいぜ！
と思って入会していたことがあります。
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仮に「Ｚ」としましょう。
Ｚでは、会員の写真やプロフィールを
スマホや自宅のパソコンなどで閲覧し、
気に入った相手にお見合いを申し込みます。
ひと月２０名まで。
「そんなにたくさんムリだよ〜♡むふふ」
という僕の心の声が聞こえたのか、
Ｚの美人担当者は事務的に言いました。
「お申し込みに対するＯＫのお返事は１割程度です」と。
つまり、２０人にお見合いを申し込んで、
実際に会えるのが２人くらいの確率。
果たして、その通りでした。
ただし、僕よりもっと若い男、もっと顔が良い男、
もっとお金がある男は当然、会える確率がアップします。
というか、その男たちに女性会員が集中します。
結婚相談所は実社会の縮図でした。
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お見合いの場所は、
Ｚが指定する一流ホテルの喫茶店です。
一流ホテルの喫茶店でぎこちないカップルがいたら、
それは十中八九、お見合いです。
結婚相談所のプロフィール写真ともなれば、
特に女性は気合いが入っています。
スタジオでプロのカメラマンに撮ってもらった、
正真正銘のお見合い写真です。
その出来栄えは、もはや別人……。
言葉は悪いですが、いわゆるサギ写というやつで、
待ち合わせ場所にやってきても、
「どちらさま？」という感じなのです。
たとえば、
おなかがすいて、食事をしようと思い、
ショーウインドーに並んでいるサンプルを見て、
おいしそうなトマトスパゲティを注文したら、
きつねウドンが出てきた……。
そんな感じです。
きつねウドンが悪いと言っているのではありません。
きつねウドンもおいしいし、好きですよ。
僕はただ、「注文と違う」と言っているだけです。
