「さあ、それでは見ていきましょう」
テレビ番組などでやたらと耳にする、
この「～していきましょう」という日本語は
果たして正しいのでしょうか。
「見ていきましょう」
「作っていきましょう」
「頑張っていきましょう」
「応援していきましょう」
まだまだいろいろありましょう？
パンツがお尻に食い込んだような、
なんともいえない違和感を感じるのは
僕だけでしょうか。
「見ましょう」や「見てみましょう」で
いいのではないでしょうか。
「応援していく」って、
いったいどんな状態なのでしょう。
たとえば、家族で動物園へ行ったとします。
一番のお目当てはパンダです。
入園するやいなや、アズスーンナズ、
子どもよりも張り切るパパが
小走りでパンダを探している途中、
オオアリクイを見つけたママが言います。
「ちょっと待ってパパ！
オオアリクイも見ていきましょう」
これなら、まだ意味はわかります。
パンダも見たいけれど、オオアリクイも見たい。
その気持ちわかります。
でも、パンダを目の前にして、
「さあ、それでは家族みんなで、
じっくりパンダを見ていきましょう」
は、いかがなものでしょう？
・・・・・
さあ、この問題、みんなで考えていきましょう。
