ちょくちょく行く婚活パーティーの一つに、
「恋工房パーティー」というのがある。
個人的に、ネーミングのセンスは好みではないけれど。
僕らの年齢層が参加できる婚活パーティーの多くは、
お昼前後に開催されることが多い。
その点、恋工房は夕方に開催してくれるので、ありがたい。
真っ昼間からシラフで女性を口説くのは、結構しんどい。
よく参加している恋工房の会場は、
小さいながらもシティーホテルのレストラン。
オフィスビルの中の会場よりは、いくぶん雰囲気が良い。
面倒くさいフリータイムがないのも個人的には嬉しい。
トークタイムが終わり、
カップリングカードに番号を書く前に、
アプローチカードを書いて渡す。
よくあるパターンだが、
その渡し方が、恋工房はすこぶる変わっている。
「目を閉じる」のです。
女性は席に座ったまま。
男どもが立ってうろうろし、
気に入った女性の前にそっとアプローチカードを置く。
テーブル上にある彼女のプロフィールカードの下へ隠すように置くのだ。
その間、女性はずっと目を閉じていなければならない。
そんな時間が3〜5分くらい続く。
そして次は、男どもが座って、女性がうろうろ。
オッサンたち全員が目を閉じて座っているのだ。
気持ち悪いのだ(薄目を開けているオッサンもいるかもしれない)。
これはもう、寝顔を見られているような気恥ずかしさである。
鼻毛も出ているかもしれない。
しかし視覚を奪われると、その他の感覚が研ぎ澄まされてくる。
女性がカードを置いてくれたかどうか、
気配で感じ取れるようになるのだ。
はたから見れば、かなり奇異な光景ではないか。
しかも、このシステムにはデメリットがあると僕は思う。
たとえば、僕のことを気に入ってくれて、
僕にアプローチカードを渡そうと思っている女性がいるとしよう。
でも、“オッサンうろうろタイム”のほうが先だから、
僕がその女性にアプローチカードを渡さなかったとしたら、
十中八九、その女性は僕にカードを渡すのをやめる。
それはそうだろう。
女性が先攻、男性が後攻のほうが、まだましだ。
男は、女性からのアプローチがなくても行くときは行く。
女性はプライドが邪魔をするから行きたくても行けない。
男女全員のアプローチカードをスタッフが一斉に回収し、
個々に配るのが一番良い。
と、ここまで書いて、自分がモテナイのを、
パーティーのシステムのせいにしているような気がしてきた。
どうも、すみません。