「いつもきれいに使っていただき、
ありがとうございます」
いつ頃からか、公共施設やコンビニなどのトイレで
よく見かけるようになった言葉だ。
これって、どうなんだろう?
なんだか嫌味っぽい言い方に聞こえるのは、
僕だけではないだろう?
この言葉の裏に隠された本音を大阪弁で表現すると、こうなる。
「ちょっとちょっとお客さん、シッコすんのはええけど、まき散らかさんといてな。めっちゃ臭いねんで、掃除大変やねん。言うてんのに、みんなまき散らかしはるねん…。て、言うてるしりからこぼれてるやん! しりって、その尻ちゃうわ、尻からやったらウンコやろ、こんなときボケんでええねん、かんべんしてや~! 自分の家のトイレやったらまき散らかせへんねやろ。頼むで、ほんま。怒るで、しかし。ワシかて忙しいんやで、う〜ん、なんぞええ知恵ないかいな。やっぱりシッコ出す前に注意せんと話にならんわな〜。飛び出し注意や、なんのこっちゃ。よっしゃ、こんなんどないや。『いつもきれいに使っていただき、ありがとうございます』どや ⁉︎ えっ、嫌味っぽいて? 知らんがな」
この言葉を書いた貼り紙の効果がどれくらいのものか、僕は知らないけれど、
大げさに言うと、人として、
コミュニケーションの在り方として、
いかがなものかと僕は感じる。
「トイレを汚さないようお願いします」
で、いいのではないだろうか。